このレビューは、2008年3月頃に公開された、IE8 beta1のレビューです。このレビューの内容は、現在公開の正式版(2009/3/19)から大きな変更がある可能性が高いので、正式版のIE8についての情報を知りたい方は、参考にしないでください。
3月6日、IE8 beta1がダウンロードできるようになりました。
IE8では、「業界標準への準拠を強く意識している」そうで、CSS 2.1への完全対応や、HTML 5への対応がされているそうです。本来はそこを重視してレビューするべきだと思いますが、私自身、その方面は詳しく無いので、今回はサイトを作る側でなく、使う側の視点でレビューしていきます。
上の開発者の視点、内部動作の変更などについては、次が詳しいです。
次からインストールできます。各OSに分かれているので注意してください。
ここでは、Vista、Server 2008用をインストールしています。
インストーラーを起動しました。もちろん英語です。
5分後、インストールが完了したようです。
使うには再起動が必要なようです。終了・起動時に「更新プログラムを構成しています」となります。
初期起動では、こんなページが表示されます。
矢印で強調されているのは、「IE7エミュレート・モード」ボタンで、下位互換性モードになるようです。しかし、IE再起動後に有効になる、酷い仕様です。
上のページが勝手にお気に入りに登録されるので、次の作業で消せます。
[家 ▼] > [Remove] > [Welcome to Windows Internet Explorer Beta 1]
IE7で、当ブログをレタリングした様子です。
IE8のデザインは、IE7とほぼ同じだと思います。Google ツールバーなど、IE7の時の設定もインポートされたようです。
全て英語ですが、今までIE7を使っていた人は、問題なく使えると思います。私は、Firefox派でしたが、色々弄っているうちに、なんとかなりました。
微妙にレイアウトが崩れています。カウンターもなんか変です。
サイトの作成者からすると、結構困ります。
色々なサイトを見ましたが、大きく崩れるというより、微妙に崩れる場合が多いです。CSS2.1完全対応の影響なんですかね?
と思ったら、Google マップが酷い状態になっています。これはレイアウトというより、全く使えません。
使っていて、一番困ったのがコレです。
Youtubeにアクセスすると、100%の確立で、「動作が停止しました」となります。タブだけ閉じれば、IE自体は落ちませんが、Youtubeは見れないことになります。
ツールバーの一番右の、マウスみたいなボタンで、「Developer Tools」が現れます。現在閲覧中のサイトのHTMLやCSSなどのデバッグができます。開発者向けの機能ですね。Firefoxの「Firebug」でも同じことができます。
と、最初は思いましたが、IE8対策のデバックは、コレが無いと困ります。
セマンティックWebとは、次の2つの機能のことです。
「Activities」で、「Translator Beta」を使っている様子です。意外と便利かもしれません。
しかし、Google検索は、普通にタブが開いてしまい、まだ未対応みたいです。次のページから、色々追加できます。
「WebSlices」は、「WebSlicesタグ」を使ったページのみで使えるのですが、その仕様は一般には公開されておらず、対応されていくのが、遠い未来になってしまうのでは? という気もします。
というわけで、この「WebSlices」は実際には限られたサイトでしか使えません。次のページが詳しいです。
はっきり言うと、IE8は入れないほうが賢明だと思いました。とにかく、わざわざIE8にするメリットが、私には分かりませんでした。
IE7も普及していないのも考えれば、サイトが対応していく可能性は低いと思います。まあ、下位互換性モードでは、レイアウトもYoutubeも大丈夫でした。
サイトを作ってるんだけど、自分のは「業界標準」的にはどうかな? とか、HTML5ってどんなの? って人向けですかね? まあ、よく分かりませんけど。
適当なことをずらずら書きましたが、間違ったことが書いてあったり、IE8はココが素晴らしいなどがあったら、コメントお願いします。