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『タイタニック』のジェームズ・キャメロンが監督だったり、3D映画だったりと、何かと話題の映画『アバター』を観てきました。
以下ネタバレの心配なし、ごく短い簡単な感想です。
話はシンプルでした。私たち人類が、他の惑星の資源の欲しさに先住民を脅かす話です。
映画の舞台は近未来の遠い惑星ですが、こういうのはとうの昔から地球でも当然のように起こっていることですよね。ほら、例えばアマゾン開発とか。
3Dは良かったですよ。最近のCGは凄い。最初から最後まで登場するパンドラの先住民はみんなCGなんですよね。信じられません。だって、表情が豊かで、これなら感情移入なんて余裕です。『不気味の谷』なんて言葉があったのが嘘のようです(逆に、先住民の顔のデザインをかなり人間に似せているのに、マンガのキャラクターらしさを残した理由というのは、本当は『不気味の谷』を考慮してだったのかな、と思わないでも無いです…でもそうだとしてもよく出来てると思いますよ)。
※『不気味の谷』ですが、“ヒューマノイドの姿やしぐさをどんどん人間に似せていく場合、ある程度までは親近感が増すが、人間にかなり近づいたところで急に不気味さや嫌悪感が出てくる。”と言われる現象のことです。
追記、シンプルな話と言いましたが、映画のストーリに工夫が欲しかったわけでもないです。アバターの話にしろ、現実に起こっているアマゾン開発にしろ、人間・企業側が『悪』なのは自明です。アバターは先住民たちに感情移入できるように作られていて、それではただの勧善懲悪になってしまうと考える人もいるんじゃないでしょうか。でも、考えてみれば、エゴだけで先住民を虐殺するような人間たちを正当化する必要があるはずないです。