とりあえず、学校の自由作文に提出すべく、書いてみたので、公開します。
戦争について書き出すと、ネタが多すぎて、文字数が足りなくなってしまいますね。私の文章力の無さも相まって、ゴチャゴチャしてしまいましたが、よろしければ参考にしてください。今更ですが、私って、左翼思想が強いのかもしれません。自覚しました。
結局のところ、イラク戦争とは何だったのだろうか?私はこのことについて考えるとき、憤りを感じずにはいられない。大量破壊兵器を隠しているという事実に基づかない造り話を根拠に、数十万人もの人が殺されたのだ。このようなことが、平然と済まされてしまう。こんなことで、本当に良いのだろうか?
また、イラク戦争という呼び方も、イラクを敵対視したアメリカの一方的な視点に思える。アメリカのイラクへの侵攻は、湾岸戦争から再三にわたるもので、その経緯を考えれば、第二次湾岸戦争が適当だと思う。あえてこの話を持ち出したのは、アメリカのイラクへの攻撃が今に始まったことではなく、過去にもアメリカがイラクを苦しめてきた事実を無視するわけにはいかないと思ったからだ。
この戦争で、どれほどの民間人が殺されたのか、被害者数がどれくらいだったのか、正確に知ることは不可能だ。というのも、世界中で、国連やNGO、メディアがどこで何人死んだという記録をつけているが、戦争賛成側の機関ならば、少なくカウントするだろうし、またその逆もありえるからだ。アメリカとイラクの公衆衛生学研究グループの調査によると、〇三年三月のイラク戦争開戦から〇六年六月までの紛争によるイラク人の死者は、約六五万五千人に達したとしている。イラクの人口が二四〇〇万人とすると、およそ三七人に一人は死んだことになる。とんでもない数である。どうしてここまで被害が増えてしまったのだろうか?この戦争で、以前からの反米意識やイラク人同士の対立を悪化させ、泥沼化させた結果でもあるし、最新鋭兵器を用いたアメリカの攻撃の猛烈さ反映したものである。しかし、数字だけ見ていても、鮮明にイラクの状況を想像することは難しい。では、自分の立場に置き換えてみてはどうだろうか?大量破壊兵器という捏造された言いがかりをつけられ、家族や友人、クラスメートが殺される。そうでなくとも、負傷して、一生を台無しにされたかもしれない。こんな理不尽が許されていいのだろうか?
イラク戦争開戦前にも、大量破壊兵器の存在を否定する報告はあった。しかし、これを無視しアメリカは戦争を強行した。理由などはどうでも良かったのだ。前提に、軍事需要拡大と石油獲得が目的の戦争があり、理由は後から適当に繕えばよいという考えなのだ。フセイン政権の打倒にしろ、フセイン政権の下で、民間人がこれほど殺されることはなかったのだから、理由として破綻している。
アメリカの行為は、もはや間違いでは済まされないだろう。日本でも、自分本位な動機による殺人事件のニュースを耳にするし、私だって犯人を憎む感情が自然と沸いてくる。では、六五万の命を奪ったこの戦争の、その凶悪性は殺人事件以上であるし、もはや計り知ることが不可能なレベルだろう。では、その責任は誰にあるのだろうか?開戦前、世界中で反対デモがあった。ところが、当時の日本首相、小泉氏は、アメリカ支持に傾き、戦争を避けようとするドイツ、フランス、ロシアなどと一線を画した。多くの日本人は、イラク戦争は、遠く中東の国の問題であって、自分たちは無関係だと考えるかもしれない。しかし、それは間違いだ。むしろ、大いに加担している。もし、私たちが世界に関心を広げ、イラク戦争に反対していれば、小泉氏もアメリカを支持することはできなかったはすだ。また、日本はアメリカの軍事を経済面で支えている。毎年、世界第五位と言われる、四三七億ドルもの軍事費を使い、アメリカ製の戦闘機や軍艦を配備し、毎年、二一七三億円の思いやり予算をアメリカ軍の為に負担している。日本なくして、アメリカの軍事は成り立たない。言い換えれば、日本があるからこそ、イラク戦争があった。そこまで言い切れなくても、イラクがここまで悲惨な状況に陥ることはなかっただろう。
また、イラク戦争で傷ついたのは、イラク人だけではない。アメリカでは、大学の高額な学費の為に多額の借金を抱え、破綻する学生が多い。政府は「軍隊に入り資金を貯めれば大学に行ける。」と学生を軍隊に誘い入れる。そして、イラク戦争で負傷し、身体障害者、精神疾患者になった学生は、就職できずにホームレスになり、死んでいくそうだ。日本でも、イラクに自衛隊を派遣しているが、イラクに派遣された自衛官が十六人自殺している。このようなことが、ニュースで取り上げられない日本の報道機関にも不審が残る。
しかし、アメリカも変わりつつあるのかもしれない。今年四月、オバマ大統領の「核廃絶」の演説があったし、アメリカ軍のイラク撤退も着実に進んでいる。一方で残念なことに、日本では、一部のタカ派議員が、集団的自衛権を認めるべきだとか、核武装するべきだと主張している。八月末には総選挙があるが、これにより、日本も変わるのだろうか、どのような道を歩んでいくのだろうか?
反論はいくらでもあると思います。所詮、高校生が課題で書かされたものであって、こんなこと書きながら、私もこの手の話には詳しくありません。どっちにしろ、それほど説得力も無い文章で、反論する気にもならないでしょ?