近所の店で、発売前から気になっていた『PSP版 SILENT HILL SHATTERED MEMORIES』の安価なベスト版を見かけました。暇だったので、購入して、とりあえず1週目はクリアしました。
今まで購入を躊躇っていた原因としては、ベスト版を待っていたというのもあるのですが、Amazonでの評価があまりにも低かったというのもそのひとつでした。
さすがにこの評価を見てしまうと、買う気を失ってしまいますよね。
実際にプレイしてみた私の感想としては、酷評されているほど酷くないという感じでした。
主観ですが、酷評されている原因を挙げていくと…
1. 敵が倒せない
本当にそうで、裏世界では一種類しかいないクリーチャーと鬼ごっこするだけでした。簡単に捕まるので難しいという意見もありますが、捕まっても振り解くこともできますし、詳細な地図の確認中には時間が止まるので、慣れてしまえば簡単だと思います。しかし、似たような景色が続くため初見では迷う可能性が高く、振りほどくのに時間が掛かかると、一匹の敵に捕まっただけでも、さらに他の敵にも捕まってゲームオーバーという悲劇につながるので、できるだけ急いで振りほどくことが大切です。敵を振りほどくためのボタンは敵の捕まれた方向によって決まるので、画面上にガイドが現れる前にも予想できます。
また、敵に攻撃できなかったり、敵がゲームオーバー後に主人公を撫でるだけで攻撃してないという不思議な行動をする理由も、エンディングを見てクリーチャーの正体を考えれば、納得できます。
ただし、クリーチャーから逃げることが面白くないのは本当です。序盤のうちはそこそこ楽しめましたが、操作に慣れてくると飽きる気がします。しかも、地図をちゃんと覚えておかないと、同じ場所をグルグル回るようなマップに作られている気がしたので、がむしゃらに逃げるのではなく、常に目的地を確認することが攻略法です。
2. 謎解きがつまらない
一部の謎解きを除くと、簡単すぎるのも確かでした。逆に言うと、サクサク進められるので、ストーリーには引き込まれやすくなるような気がします。個人的には、謎解きよりも次にどこへ行けばよいのかに悩みことが多かったです。
ゲームは大きく3つのパートに分かれていて、1つめは、質問に答えるカウンセリングパート、2つ目は現実世界で謎解きをするパート、3つめは裏世界でクリーチャーから逃げるパートです。この流れを何度か繰り返すうちに、エンディングに近づいていきます。
問題は、明確にパートが分かれている為に、謎解きパートでは絶対にクリーチャーが出てこないという安心感がるので、あまり恐怖を感じませんでした。しかし、もし謎解きのときにもクリーチャーが出てきては、敵を倒せない為に、本当に無理ゲーになってしまうので、仕方が無いことかもしれません。
それでも、現実世界の完成度が高く探索する価値がありますし、ライトで人を照らすと人の形に影ができたり、細かいところに物理エンジンが使われていたりと、作者の拘りが感じられました。
これも酷かった点ですが、他のサイトなどの情報などからしても、けっこうな可能性でフリーズするようです。私の場合は、クリア目前の灯台に入って、マネキンの頭を調べようとした時にフリーズしました。ゲームのタイトルが『SHATTERED』だからといって、これは酷い気がします。途中からゲームをセーブしていなかったので、私は中盤からのやり直しになってしまいました。しかも、一部のムービーは飛ばせないので、イライラしました。とにかく、灯台に入り前に一度セーブしたほうが良さげです。
逆に良かった点は、映画を見ているかのような気分になれるストーリだと思います。特に、話の落ちは最後まで予想できないほど意外なものでした。かなり悲しい結末なので、エンディングでは危うく泣くところでした。しかし、ハリーの正体は説明できるとしても、他の登場人物がなぜ実体化しているのかなど、疑問な点は残ります。
音楽も気になったので、調べたてみたら見つかりました。
EDの曲名は、「Acceptance」です。
「Always On My Mind」