本日、洞爺湖サミットが開催されました。また反サミットのデモの逮捕者が4人だそうです。普段、全く政治的な意見は言わないのですが、気が向いたので軽く意見でも書きます。
洞爺湖サミットは主要国首脳会議やG8サミットとも呼びます。G8(首脳国)というのは、アメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、ロシア、そして日本という、先進8ヶ国のことです。このG8が北海道の洞爺湖で重要な討議をするのが、このサミットです。
問題なのは、G8がすべて先進国だけ、ということです。端的に言えば、貧しい国のことを全く無視し、先進国だけで自分たちに有利なルールを勝手に造り、世界にそれを押しつける、というと少々言いすぎな気がしますが、そんな感じだと思います。私としては、もっと貧しい国の意見を聞くだけの心の広さも無いのだろうか、という気がしてなりません。もっと色々な意見も取り入れるためにも、国際連合で行えば十分です。他の国の言うことなんて知らないし聞きたくもない、という身勝手なサミットだと考えてしまいます。
最悪はテロと言うことも考えられますからね、という方もおられるようですが、どうなんでしょうね。私はあまり、テロという言葉が使われるのはいい気持ちがしません。反政府的な意見があったとすると、それが全て、テロの言葉で終わってしまうからです。テロは怖くて悪い、というイメージが先行して、肝心の主張が薄れています。逮捕の理由は公務執行妨害となっていますが、それをテロだと煽ってしまうのも、なんか思考が停止した意見というか、単純な考え方過ぎます。テロとプロテストは違います。
その公務執行妨害ですが、
行進の途中、停車したまま前進しないデモ隊トラックを機動隊員らが何重にも取り囲み、運転手に出てくるよう指示。運転手は応じなかった上、いきなり後退させて警察官の列に接触した。警察官の1人が「排除しろ」と叫んで警棒で窓を叩き割り、トラックから引きずり降ろして腕と足を持ち、警察車両で連行した。(http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/07/06/04.html)
もちろん、突然後退しては危険ですが、何重にも取り囲んでしまっては警察の対応にもかなり問題がある気がします。その上、警棒で窓を叩き割り、トラックから引きずり降ろして腕と足を持ち、警察車両で連行した。となっています。全くふざけています。警察の対応はこれで正しいのでしょうか? 客観的にどちらが暴力的かと言えば、明らかに警察側だと思います。
さらに、
主催者も日、英、韓3カ国語で記したデモのルール書きを用意し、数十人が警戒に当たるなど「非暴力」の徹底に奔走。スタッフとして走り回ったG8サミットNGOフォーラム副代表の大橋正明さんはデモ終了後「暴力ざたになればせっかくの訴えも説得力がなくなってしまう。混乱だけは避けたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。(http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20080706ddr041010004000c.html)
暴力的にならないように、と真剣だった参加者も多かったようです。それなのに逮捕者の警察への暴力が一方的に伝わっているようで、真剣な参加者からしたら、悔しい思いをしたんだろうなぁ、と考えてしまいます。